考える前に動く人になろう
今日の一枚 『火山のスケッチ』
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私はかつて考える葦だったと思います。
「どうすれば上手く行くんだろう」
「どの道を歩めば失敗しないんだろう」
例えば小さな話ですがここ最近私は食生活と作業パフォーマンスの関係性を知りたくて色々な食習慣を実践していたりします。その時も最初にした事は考える事だったんですね。
「栄養的に健康で活力的に動ける食生活は何だろう」
「食事を一日に何回取るのが効率的何だろう」
ネットや本を駆使して一番良いと思う食習慣を決定してそれをスケジュールに組み込む。そしてそれを実践する…そんなやり方が好きだったし正しいやり方だと思っていました。
そんな方法で決めた食習慣はどんなものになったでしょうか?
「一日一食でさらに小食!そうすれば胃腸は休まるから睡眠時間も短くなるだろうし栄養的にはそれでも十分なはずだ!」
それを実践して見てどうなったでしょうか?
「体力仕事してるから夕方頃にはフラフラ…頭がボーとして作業に集中出来ない…睡眠時間も全然短くなってないし…」
他にも行動する前に考えていた時は多いです。
筋トレを行うのに最適な時間は…とか油絵のセットを買う前に何が必要なのかよく検討しないと…とか将来の事を考えて貯金は沢山しておかないと…とか!
でも流石の私も気づきました。
「行動する前に考えていた通りにはならない!」
やってみなければ分からない
何が必要とかどんな知識が必要とかそんなのはやってみなければ分からないのです。だとしたら行動する前に考える必要なんて全く無いじゃないですか。
「一日一食じゃあ体力が足りないから一日二食にしてみるかな。あと糖質の摂り方にも気を付けた方が良いかも」
「筋トレは夕方が一番良いな。でもスクワットは翌日へのダメージが残るから翌日が仕事の日は辞めておこう」
「油絵を軽く始めるだけなら特別な画材はいらないな。ひとまず基本的な道具で慣れるところから始めよう」
勿論行動する前にも考える事はあります。全く考えずに動くというのはさすがに不可能ですからね。でもあくまで大雑把な方向だけで良いんです。だってその方向が正しいかは分からないから。
分からない事を考えてはいけない
ある日、アリスは分かれ道でチェシャ猫に出会った。
「どっちに行けばいいの?」アリスはたずねた。
「どこに行きたいんだい?」猫は質問で答えた。
「わからない」アリスは答えた。
「それなら、どっちに行ってもかまわないさ」と猫はいった
分からない事を考えるのは時間の無駄だと気づくと非常に効率的にエネルギーを使えるようになりました。例えばここ最近私は「ココナラ」というアプリで絵の仕事を募集しています。このアプリを知ったのはCMですが、私はCMを見た瞬間にアプリをインストールしてプロフィール欄や案件の詳細等を取り合えず埋めてお試しという事で500円で仕事の募集をしてみました。
すると当日の内に仕事の応募があり仕事を始める事が出来ました。お陰で進むべき方向もハッキリ見え正しい方向に力を注ぐ事が出来ています。
きっと昔の自分だったら
「まずは参考画像として貼るための最高の作品を仕上げないと」
「分かりやすい文章で案件を書かないと」
とか色々考えてそのうち面倒くさくなってたんだろうなーとか思っています。
努力の方向性を見失わないこと
もし、はしごをかけ違えていれば、一段ずつ昇るごとに間違った場所に早く辿り着くだけである。
スティーブン・R・コヴィー『七つの習慣』より
取り合えず行動してみれば進むべき方向が見えてきます。その方向に向かってエネルギーを注ぎ続ける事で効率良く結果を出す事も出来ます。
でも考えているだけでは何も進まないです。何より最悪なのは考えすぎたせいでその方向が正しいと盲信してしまうこと。
「こんなにもひたむきに努力し続けてるのに何で報われないんだ!」
これは私も体験談があります。
私は昔Twitterをやっていてそこで沢山の尊敬する絵師達のツイートを見ていました。そこで特に尊敬する絵師さんがよく言っていた言葉が「速く描くべき、速く描けるようにならないと仕事にならない」といったものでした。
その言葉を信じた私はひたすら速く描くことを意識しました。でも結果は散々で描き込みの甘い成長性も全く感じられない絵が量産されるだけでした。
「やはり今はもっと時間をかけて描き込み方を身につけていった方が良さそうだ」
普通ならそう考えなおして進むべき方向を定めなおすところでしょう。
ですが尊敬する絵師さんの言葉を盲信してしまっている私には何故上達が芳しくないのか理解も出来ませんでした。
「あの絵師さんの言う通りにしているの、何で」
考える前に動く人になろう
考えているだけでは何も進歩しない上に間違った方向を盲信してしまう可能性すらあります。というか私は何度もそのミスを…。
まずは行動して進むべき方向を見つけ、進むべき方向を見失わないようにする。
これが鉄則なのでした。